【他人事ではない】税務調査って何?大枠は理解しておこう!

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税務調査の内容と流れ

 POINT

  • 納税者が税務申告を正しく行っているかを税務当局(国税局や税務署)が実際に訪問して調査するのが税務調査!
  • 実施期間と実施体制は様々だが、一般的な調査は調査官が2名で期間は3日程度!
  • 税務調査の対応は納税者だけで行わず、必ず税理士に立会いをお願いしよう!
税務調査って何?
  • 日本の税制は、法人税、所得税、消費税、相続税など主要な税目については、申告納税方式(納税者が自ら納税額を計算し、税金を納める方式)が採用されています。
  • 自分の税金を自ら計算するので、中には意図的に売上を減らしたり経費を増やすことで、税金を安くして申告している可能性が考えられます。
  • そこで税務当局(国税局や税務署)が納税者に対して、税務申告が正しく行われているかを実際に訪問して調査(実地調査)するのが税務調査です。

税務調査に関してよくあるご質問

Q1:どれくらいの割合で税務調査って入るの?

A1:申告件数に対する調査の割合は、個人の場合は約1%、法人の場合は約3%となります。そのため、調査のサイクルは数字上の単純計算で、個人の場合はおよそ100年に1回、法人の場合はおよそ30年に1回となります。一方で、黒字申告の法人の場合には約10%程度となり、調査割合は高くなります。

Q2:どれくらいの頻度で税務調査は入るの?

A2:税務当局が納税者へ一方的に処分できる期間の限度が通常は5年であることから、税務調査は3年から5年程度の周期と言われています。しかし、実務の現場ではQ1の通りもう少し長い印象です。納税者によって区々ですが、怪しいと判断したところから優先的に調査は入ります。

Q3:税務調査には誰が来るの?

A3:原則的として資本金1億円以上の法人は「国税局」管轄となり、資本金1億円未満の法人は「税務署」管轄となりますので、規模が比較的小さい個人や法人については、基本的には税務署に所属する調査官が2名(場合によっては3名)で来ると考えておけば相違ないものと考えます。

Q4:税務調査の期間はどれくらい?

A4:実施期間と実施体制は様々です。税務署の調査では、一般的に調査官が2名で期間は3日程度となります。国税局の調査では、調査官が3名程度で期間は1週間程度というケースや、数か月にわたるケースなど様々です。

Q5:税務調査は拒否できるの?

A5:税務調査は拒否することはできません。一般の税務調査は任意調査と呼ばれ、原則的に納税者は調査を受けることは強制されません。しかし、国税通則法という法律で罰則規定があることから、税務調査は間接的に強制されています。

Q6:ここ数年の税務調査の傾向は?

A6:ここ数年の傾向としては、「消費税の不正還付の調査」「個人の富裕層への調査」「海外取引に関する調査」を重点的に行っている傾向にあります。

税務調査の流れ
  • 調査実施の事前連絡
    一般的には、税務署(国税局)から税務調査を行う旨、調査対象期、調査時期などについて電話で連絡があります。原則的には納税者と顧問税理士の双方に連絡がありますが、顧問税理士が申告書と合わせて税務代理権限証書を提出している場合には、顧問税理士のみに連絡が来ることとなります。
  • 調査対応
    調査は挨拶と会社の事業概況の説明からスタートし、帳簿書類の確認や疑問点の質疑応答へと移っていきます。調査官の依頼により、追加の資料準備や各部署へのヒアリングも行います。
  • 調査終了
    実地調査とその後のやり取りが終了すると、調査官から最終的な調査結果の説明が行われます。調査官からの指摘事項に納得した場合には、修正申告(指摘事項を反映した申告書の提出)を行い、追徴税額とそれに伴う附帯税を支払うこととなります。納得がいかない場合は、更正決定(税務署長が職権で行う処分)を選択し、その後不服申立を行うかの検討を行います。
  1. 税務調査の対応は、納税者だけで行うと知識がなく交渉が難しいため、必ず税理士に立会いをお願いしましょう!

※記事の内容は、投稿時点での税法その他の法令に基づき記載しています。法令または公的機関や専門家に相談の上、ご自身の判断の基でご利用下さい。